電気は止まった。蛇口をひねると、まだ水が出ることがあります。
でも、出ることと、出続けることは別です。マンションのポンプも、井戸の電動ポンプも、電気で動いています。残っている水は、使うたびに減ります。減った分を、家の中では足せません。
いまは、保存水やポリタンクを買う話はしません。すでに家にある水を、飲む用とそれ以外に分けることだけ見ます。
水が出ることと、水が続くことは別

停電のあと、蛇口から水が出れば「まだ大丈夫」と思いやすいです。
ここは分けます。
- まだ出る: 管やタンクに、残っている水が出ている
- 出続ける: 電気が来て、ポンプが水を送り続けている
台風のあと、家に残っていても、水が出続けるとは限りません。明かりや冷蔵庫と同じタイミングで、水を送る機械も止まります。
1本目で書いたとおり、家が残ることと、中の機械が動くことは別です。蛇口の手触りより、「今、蛇口の水に頼らない方がよいか」を先に見ます。
止まり方は、家の形で違う
水道管が無事でも、家の中で水が出ないことがあります。
確認は一度で足ります。出た・出ないを何度も試すと、残っている水を先に使います。
量の目安は、保証ではない

農林水産省は、家庭の備蓄として、飲料水を1人1日およそ3リットル、最低3日分、できれば1週間分と案内しています。この数字は、蛇口が動き続ける前提ではありません。
| 使うこと | 目安 |
| 飲む・調理 | 1人1日 およそ3リットル |
| 日数 | 最低3日、できれば1週間 |
これは「その量があれば足りる」という保証ではありません。人数、暑さ、持病、乳児のミルクで変わります。夏や、確認のために流したあとは、もっと早く減ります。
数字を見るときは、「何リットル持つか」より、「飲む水を、どこから使うか」を先に見ます。
守る順番

手元の水で、先にやることは次の順です。上からやります。下の「分ける・移す」は、すでにペットボトルやくみ置きがある人だけです。
.飲む水は「常温で置いてある分」から使う 3本目で書いたとおりです。
冷蔵庫の製氷や冷えた水には頼りません。開けるたびに冷気も減ってしまいます。
- 飲む水は、すでに常温で置いてあるペットボトルや、くみ置きから使います。
- 持っていない人に保存水を買う話はしません。持っている人は、冷蔵庫の外にある分を先に数えます。
2.「飲む用」と「流す用」をキッチリ分ける 水は、飲む・調理と、トイレ・拭く・流すでは役割が違います。同じボトルから全部使うと、飲む分が先になくなります。
- 分けるなら、ラベルがなくても紙で足ります。「飲む」「それ以外」とだけ書きます。
- きれいに見える水でも、用途を混ぜない方が、残り方に揃います。
3.風呂の残り湯がある人だけ「流す用」にする すでに浴槽に水があるなら、トイレを流す、床を拭く、体を拭く用に使います。飲みません。調理にも使いません。
- 注意: ためていない人は、今からためません。停電後に蛇口からため直すと、配管に残っている水を先に捨てることになります。
4.開ける容器は「一度に使う分」だけにする ペットボトルは、開けた瞬間から傷みやすくなります。飲む分だけ開けます。残りを移すために、新しい容器を買う話はしません。
- すでに清潔な容器がある人だけ、飲む用を移します。
- 移す作業でも、開け閉めは一度にまとめます。
5.浸水した水は「絶対に飲まない」 1本目と同じです。浸水した家の水道、濁った水、匂いが変わった水は使いません。「煮れば大丈夫」と決めません。 井戸の水も、浸水のあとは別です。
- 電気が戻っても、自分で飲んで確かめるのはやめます。
- 安全が分からない水は、水道の案内や自治体の情報が出るまで飲みません。
- 喉の渇きより、飲んでしまう事故を先に避けます。
やってはいけないこと
残っている水を守れない使い方は、次です。
車から電気を取れるかどうかは、車種と装備によります。水につかった車、出せない車、道が通られないことは、同時に起きます。1本目で書いたとおり、車だけを予備の電気だと考えません。ポンプを動かす話は、まだ考えません。
3日間の水は、蛇口の外にあるもの

停電の3日を考えるとき、先に使うのは次です。
| 対象 | やること |
| 飲む水 | 常温で置いてある分を先に使う |
| 蛇口の残り | 確認は一度。何度も出さない |
| 流す・拭く水 | 風呂の残り湯がある人だけ使う |
| 浸水した水 | 飲まない。煮ても安全だと決めない |
缶詰、レトルト、乾物と、常温の水。これらは、電気が止まってもポンプに依存しません。蛇口から出る量を3日分と数えない方が、止まり方に揃います。
残せる量に正解はありません。人数、室温、火が使えるかで変わります。共通しているのは、充電できないスマホと同じで、減った水は足せないことです。
【注意】個別対応が必要なご家庭 持病で水分制限がある家、乳児のミルクが必要な家では、この記事の順番だけでは足りません。普段使っている水と、溶かす必要がある粉ミルクは、かかりつけ医や作り元に、先に確認してください。一般的な蛇口の扱いとは分けます。
今回の結論:まずは水を「守る」ことから
停電のあと、蛇口から水が出ることと、水が出続けることは別です。確認のための開閉、冷蔵庫の氷、井戸がある安心は、残っている飲む水を先に減らしてしまいます。
▼ 先にやること
ポンプを動かす電源の話は、まだ考えません。 まずは、残っている水を、蛇口に頼る前に守る順番から見直してください。
まとめ
停電のあと、蛇口から水が出ることと、水が出続けることは別です。確認のための開閉、冷蔵庫の氷、井戸がある安心は、残っている飲む水を先に減らします。
先にやるのは、飲む水を常温の分から使うこと、飲む用と流す用を分けること、浸水した水は飲まないことです。持っているペットボトルは、一度に開ける量を減らして使います。ポンプを動かす電源の話は、まだ考えません。
まずは、残っている水を、蛇口に頼る前に守る順番です。
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